移転します。

二足の草鞋で駆け抜けろ。

http://www7b.biglobe.ne.jp/~kashida_leo/

この度、税理士事務所を開業しました。HPも作成しましたので、以降の更新はこちらで行います。

引き続き、よろしくお願いします。

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瀬名秀明「小説版 のび太と鉄人兵団」

いつものように本の紹介をする前に、やはり震災のことにふれざるを得ません。

3月11日に発生した東北関東大震災では、多くの犠牲者が出、また今なおたくさんの被災者の方が不便な生活を余儀なくされています。

さらに福島第一原発の事故はいまだ収束の気配を見せず、現場では危険な作業に従事する方がおり、放射線は周囲に広がり、避難や屋内退避をする羽目になり、そして農作物や水道水にも影響が出ています。

その他、わざわざ私が挙げるまでもなく、日本全体に数多くの被害が発生しています。

私が住むのは中部地方なので、直接的な被害はなく、買い占めの余波でちょっと物資が足りないかな、くらいの影響です。

なので、被災者の方々にかけるべき言葉が見つかりません。

こういう時に何を言えば良いのか分からない、というのは表現者を目指すものとして、あまりに不甲斐なく、自分の無力さを思い知らされます。

せいぜい義援金を寄付し、毎日の生活の中で経済が回るように心がけるのが精一杯です。

被災地や原発で復興、復旧に当たっている数多くの方々には、どれだけ頭を下げても、足りない思いです。

 

また、毎日の震災に係る報道やそれに対する反応についても、色々と思うところがあります。

ここで、その内容を明らかにするつもりはありませんが、ひとつ強く思うことは、今ほどひとりひとりが自分の力で情報を集め、分析し、比較し、判断することが求められている時は無いのではないかと思います。

これから、何年もかかるに違いない復興に向けて、自分も含めて多くの日本人が、いま抱いている気持ちを忘れないようにしたいものです。

 

さて、今日は本を一冊紹介を。

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ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ天使たち

公式ページ(音注意)

http://doraeiga.com/2011/

観に行くかどうか迷っていたのですが、ちょうどタイミングが合ったので観に行ってきました。

取り敢えず結論から言えば、傑作です。

迷っている人、躊躇している人はぜひ見に行ってください。

以下、ネタバレを含みます。

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再公開です。

しばらく非公開にしていましたが、ふたたび公開を始めます。

すみません、リニューアルのため非公開とお知らせしていましたが、取り敢えずデザインは以前のままです。

模様替えは近いうちにします。4月初めには色々と整える予定です。

ひとまず、当分の間は通常営業です。本の紹介などを。

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そして、また三ヶ月。

宝島社の年末恒例「このミス」が発表されたようですね。

 

10位以内の国内作品で読んでいるのは、1位「悪の教典」(貴志祐介)、2位「写楽 閉じた国の幻」(島田荘司)、4位「隻眼の少女」(麻耶雄嵩)、10位「綺想宮殺人事件」(芦辺拓)の四作品。

 

「悪の教典」(貴志祐介)

悪の教典 上 Book 悪の教典 上

著者:貴志 祐介
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

悪の教典 下 Book 悪の教典 下

著者:貴志 祐介
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

生徒に慕われ、同僚や上司からの信頼も厚い教師・蓮実が持つ裏の顔とは。

みたいなお話。上巻でじわじわと蓮実の異常性が語られ、そして下巻で一気に爆発します。

なんというか、ノンストップ超特急みたいな感じで一気に読めてしまいます。

作者のインタビューを読むと、とにかくエンターテイメントを目指した娯楽作品とのこと。

なるほどと頷ける出来です。娯楽と言っても、誰でも楽しめるかどうかは別ですが。

ただ、個人的には読みやすさを重視したせいか、この作者の傑作「新世界より」のような重厚さに欠けるのが不満ですが。

 

「写楽 閉じた国の幻」(島田荘司)

これは前回に紹介しました。予想通り、上位に来たので、自分の眼も決して満更でもなかったと安心しています。

 

「隻眼の少女」(麻耶雄嵩)

隻眼の少女 Book 隻眼の少女

著者:麻耶 雄嵩
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ちょうど昨日読み終わり、まさに紹介しようと思っていた本です。

死に場所を求め、大学生の静馬はある寒村を訪れる。そこで殺人事件に巻き込まれ、容疑者にされるが、隻眼の美少女・みかげの推理によって、疑いが晴れる。その後も起こる連続殺人に静馬とみかげが立ち向かう。

というお話。

これは、なんというか。凄いです。もうラストに向かってあり得ない展開が続きます。

こればかりは、読んで驚け、というしかありません。

ただ、この作者の作品を読むのは初めて、という人は本を壁に投げつけるかも。

できれば、デビュー作「翼ある闇」や「夏と冬の奏鳴曲」「鴉」「螢」「木製の王子」あたりを読んで、「麻耶イズム」に慣れてから読んでもらいたいものです。

次から次へと変化球を投げ込んでくるこの作者の引き出しは、いったいいくつあるのでしょう。

 

「綺想宮殺人事件」(芦辺拓)

綺想宮殺人事件 Book 綺想宮殺人事件

著者:芦辺 拓
販売元:東京創元社
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「綺想宮」を訪れた探偵・森江を待っていたのは、過剰に凝らされた見立てをされた逗留客の死体の数々だった。

というお話なのですが……正直、私はこの作品はあまり評価してないです。

ミステリを解体する、みたいな試みがされているのですが。「その幻想をぶち殺す」じゃないのだから、そんな野暮なことはして欲しくありません。

 

これからも、良い本に出会いたいものです。

 

さて、お知らせというか。

ちょっと思うところありまして、しばらくこのブログを非公開にします。来週末くらいにはするつもりです。

閉鎖とかではなく、近いうち(正確には分かりませんが、来年の春くらいまで)には、再開する予定です。

その時は、ちょっとリニューアルをしようと思います。

まあ、もともと数ヶ月に一度しか更新していないブログなので、特に影響はないと思いますが。

ご承知置きください。

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気がつけば、また三ヶ月。

間が空きました。

写楽 閉じた国の幻 Book 写楽 閉じた国の幻

著者:島田 荘司
販売元:新潮社
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最近読んだ本の中で、特に面白かったのはこの本。

東洲斎写楽といえば、江戸時代にほんの短期間だけ活躍した謎の浮世絵師。その正体は謎に包まれていて、様々な説が取りざたされている。

その謎にあの島田荘司が挑む、と聞けば手に取らないわけにはいかず。

期待に違わず、その答えはどうしてこれまで、その説が出てこなかったのかが不思議なほど説得力があり、かつ意外性に富んでいる。

まさに魅力的な謎と見事な解決を兼ね備えた、一流の推理小説。

間に挟まれる江戸時代編の描写も、時代の風が感じられて面白い。

後書きにいわく、まだ書き足りないことがたくさんあるらしく、事実、残された謎や途中になっているエピソードもある。是非とも、続編を希望したいところ。

その後書きですが、ネタバレがあるので、絶対に先に読んではいけません。くれぐれも。

作者が以前から主張している日本論・日本人論がちょっと鼻につくのが難点だけど、それ以外はほぼ満足。

年末のベストテンに名を連ねることは間違いないと思います。

あと、面白かったのをいくつか。

漂流巌流島 (創元推理文庫) Book 漂流巌流島 (創元推理文庫)

著者:高井 忍
販売元:東京創元社
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これも、歴史の隠された真実を探るというもの。短編集。

巌流島の決闘に隠された秘密や、赤穂浪士の亡霊に殺された大名の話など。

残された文献の僅かな隙をつく推理が面白い。

インシテミル (文春文庫) Book インシテミル (文春文庫)

著者:米澤 穂信
販売元:文藝春秋
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「実験」のため「暗鬼館」に集められた12人。一週間を過ごせば多額の報酬がもらえるはずだったが、やがて参加者が殺されていく。

典型的なクローズドサークルもの。最後までスリリングで、気が抜けない。ミステリー好きにはにやっとする趣向も凝らされています。

  

 

さて、twitterの方は全然更新していないのですが、多分今後も同じような状況だと思います。

一番の要因は、特に書くことがないからです。

何かお知らせできることがあれば良いのですが、正直なところ何もありません。

こうやって、読んだ本の紹介をする程度なら、こっちのブログの方がまだ建設的かと。

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本の紹介とか、「クドわふ」のマスターアップとか。

またしばらく間が空いてしまいました。

本をまとめていくつか紹介。

ラガド 煉獄の教室 Book ラガド 煉獄の教室

著者:両角 長彦
販売元:光文社
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ある高校のクラスに男が乱入。生徒一人を殺害するという事件が起きる。犯人は、このクラスで苛めに遭い自殺した女生徒の父親だった。復讐が動機と思われたこの事件は、しかし意外な展開を見せる。

野心に溢れた作品。ちょっと暴走気味でもあるけど。教室の見取り図がページ下部に描かれ、逐一状況を説明する。

事実は二転三転し、ページを捲る手は速くなる。

真相はかなりトンでもないけれど、最後まで読ませる力が感じられる作品。デビュー作ということなので、今後にも期待。

地球移動作戦 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Book 地球移動作戦 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

著者:山本 弘
販売元:早川書房
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西暦2083年。謎の新天体「シーヴェル」が観測の結果、24年後に地球に近づき壊滅的な被害をもたらすことが判明する。様々な議論の末、「地球移動作戦」が実現に向けて動き出す。

オタクネタにも明るい作者らしいバーチャルな女性パートナーなんかも登場しつつ、中身は本格的なSF。専門的な用語もたくさん出てきて、なかなかついていくのも大変なのだけど。

何しろスケールの大きな話を本当に実現可能のように描いていく手法は素晴らしい。終盤のカタルシスまで目が離せない。

あなたのための物語 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) Book あなたのための物語 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

著者:長谷 敏司
販売元:早川書房
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西暦2083年(偶然だけど、上の「地球移動作戦」と同じ設定だ)、研究者のサマンサは仮想人格「wanna be」を誕生させ、彼に創造性があることを証明するため、小説の執筆をさせていた。しかし、ある日サマンサは自分の余命があと半年であることを知る。

科学が発達しても、人は死からは逃れ得ない。サマンサと「wanna be」による生と死の対話が中心の、いわば地味なSFなのだけど、それだけに考えさせられる部分も多い。

最後の一ページ、一行がなんとも強烈な作品。

鳩とクラウジウスの原理 Book 鳩とクラウジウスの原理

著者:松尾 佑一
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
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伝書鳩によって恋文を届ける「鳩恋便」と、それを邪魔しようとするもてない男達の団体「クラウジウス団」の戦い。

軽妙な文章と癖のある登場人物による会話が面白い。そして、背後に流れる叙情的な雰囲気が作品を引き締める。

しかし、なんと言ってももてない男達に共感せざるを得ない。「この世が101人の男と100人の女性だったら、自分は間違いなく独りになるに違いない」

感じとしては、森見登美彦に近いかも。もう少しセンチメンタルな雰囲気。

デビュー作ということで、この作者も今後に期待。

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太陽の村

今日も今日とて、本の紹介。他に書けることができれば、良いのですが。

『太陽の村』(朱川湊人)

太陽の村 Book 太陽の村

著者:朱川 湊人
販売元:小学館
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167cm124kgの相撲取り体型。趣味はネトゲと美少女フィギュア。いわゆるオタクの坂木龍馬が家族と乗った飛行機が墜落。気がつくと、そこは文明のぶの字もないド田舎の村だった。室町時代の日本にタイムスリップ?

突然、異世界に放り込まれた主人公だけど、悲壮感はなく、慣れない環境にへこたれながらも、たくましく順応していく。村人達もどこか剽軽。文章もネタをちりばめながら、楽しく読める。

そして、明かされる事実とは。あくまでもコミカルで、でも最後はちょっと切ない。エンターテイメントとして、とても面白かった。

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『ぼくらの~alternative~』

今日はラノベを。

『ぼくらの~alternative~』1~5巻(大樹連司)

ぼくらの~alternative 1 (1) (ガガガ文庫) Book ぼくらの~alternative 1 (1) (ガガガ文庫)

著者:大樹 連司
販売元:小学館
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ある夏の日、少年少女達は訳も分からないまま、巨大ロボットの操縦者に選ばれる。敵を倒さねば、地峡は滅亡。ロボットを動かす代償は自らの命。

勝っても死、負けても死、という状況の中で、彼らは何を見つめ、何を感じるのか。

同名漫画のノベライズです。原作も読了済み。

ぼくらの 1 (IKKI COMICS) Book ぼくらの 1 (IKKI COMICS)

著者:鬼頭 莫宏
販売元:小学館
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設定からして凄いですが、ストーリーも容赦ありません。

原作に比べても、更にえげつなく物語は進んでいきます。

文章はちょっと不慣れな感じで、改行も多く、軽い感じを受けますが、かえって淡々と進んでいく恐怖みたいなのがあって、良い気もします。

漫画を読まれた方はぜひ、そうでない方も小説だけでも全然問題ないので、読んでみてください。

ただ、漫画を先に読んだ方が、設定や伏線の妙が味わえると思います。

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ハーモニー

前回に続いて、伊藤計劃の作品を紹介。

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Book ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

著者:伊藤 計劃
販売元:早川書房
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体内のナノマシンに、人類の「健康」が「生府」によって、管理される社会。誰もが穏やかに暮らす社会で、ある日、世界同時多発自殺が起こる。その件を調査する霧慧トァンは、事件の背後にかつて死んだはずのクラスメイトの陰を見る。

前作の『虐殺器官』に比べると、暴力的な描写は少なく、静かに事件は進行していきます。しかし、それ故に描かれるディストピアの「恐怖」はより増しているように思います。

最後に訪れる人類の結末は、個人的には理想的なものかも知れない。

読みながら、色々と考えることの多い作品でした。

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«虐殺器官