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2010年3月

太陽の村

今日も今日とて、本の紹介。他に書けることができれば、良いのですが。

『太陽の村』(朱川湊人)

太陽の村 Book 太陽の村

著者:朱川 湊人
販売元:小学館
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167cm124kgの相撲取り体型。趣味はネトゲと美少女フィギュア。いわゆるオタクの坂木龍馬が家族と乗った飛行機が墜落。気がつくと、そこは文明のぶの字もないド田舎の村だった。室町時代の日本にタイムスリップ?

突然、異世界に放り込まれた主人公だけど、悲壮感はなく、慣れない環境にへこたれながらも、たくましく順応していく。村人達もどこか剽軽。文章もネタをちりばめながら、楽しく読める。

そして、明かされる事実とは。あくまでもコミカルで、でも最後はちょっと切ない。エンターテイメントとして、とても面白かった。

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『ぼくらの~alternative~』

今日はラノベを。

『ぼくらの~alternative~』1~5巻(大樹連司)

ぼくらの~alternative 1 (1) (ガガガ文庫) Book ぼくらの~alternative 1 (1) (ガガガ文庫)

著者:大樹 連司
販売元:小学館
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ある夏の日、少年少女達は訳も分からないまま、巨大ロボットの操縦者に選ばれる。敵を倒さねば、地峡は滅亡。ロボットを動かす代償は自らの命。

勝っても死、負けても死、という状況の中で、彼らは何を見つめ、何を感じるのか。

同名漫画のノベライズです。原作も読了済み。

ぼくらの 1 (IKKI COMICS) Book ぼくらの 1 (IKKI COMICS)

著者:鬼頭 莫宏
販売元:小学館
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設定からして凄いですが、ストーリーも容赦ありません。

原作に比べても、更にえげつなく物語は進んでいきます。

文章はちょっと不慣れな感じで、改行も多く、軽い感じを受けますが、かえって淡々と進んでいく恐怖みたいなのがあって、良い気もします。

漫画を読まれた方はぜひ、そうでない方も小説だけでも全然問題ないので、読んでみてください。

ただ、漫画を先に読んだ方が、設定や伏線の妙が味わえると思います。

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ハーモニー

前回に続いて、伊藤計劃の作品を紹介。

ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Book ハーモニー (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

著者:伊藤 計劃
販売元:早川書房
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体内のナノマシンに、人類の「健康」が「生府」によって、管理される社会。誰もが穏やかに暮らす社会で、ある日、世界同時多発自殺が起こる。その件を調査する霧慧トァンは、事件の背後にかつて死んだはずのクラスメイトの陰を見る。

前作の『虐殺器官』に比べると、暴力的な描写は少なく、静かに事件は進行していきます。しかし、それ故に描かれるディストピアの「恐怖」はより増しているように思います。

最後に訪れる人類の結末は、個人的には理想的なものかも知れない。

読みながら、色々と考えることの多い作品でした。

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虐殺器官

気がつけば、前の更新から一月が経っていました。

相変わらず、本の紹介以外は何の話題もないブログです。

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) Book 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

著者:伊藤計劃
販売元:早川書房
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作者のデビュー作にして2007年の国内SFベスト1位に選ばれた作品。

最近、SF分が不足していたので、読んでみた。

ジャンルとしては、近未来戦争小説。行く先々で民族衝突・大量虐殺を引き起こしている謎のアメリカ人、ジョン・ポールを追うアメリカ軍の大尉が主人公。

警句に満ちあふれた文章で、ある負い目を持ち、内省を繰り返す主人公の一人称が描かれている。

驚愕のラストに向けて、ページを捲る手は止まらない。

作者はわずか三作を遺して、34歳の若さで他界されたとのこと。解説を読むと、作者の無念さが伝わってくる気がする。

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